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最終更新:2023年11月02日

大学生でもできる!学生におすすめのつみたてNISA金融機関を紹介

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大学生でもできる!学生におすすめのつみたてNISA金融機関を紹介
鈴木 靖子 ファイナンシャルプランナー、FPライター

この記事は8分で読めます

大学生になって「投資を始めてみたい!」と考えている方もいるでしょう。つみたてNISAという制度を利用すれば、年間40万円までの積立投資で得た利益に税金がかかりません(通常は20.315%の税金がかかる)。

今回はつみたてNISAとはどんな制度か解説した上で、大学生におすすめのつみたてNISAの金融機関を紹介します。つみたてNISAの制度や金融機関の選び方を知りたい方はぜひチェックしてみてくださいね。

結論(この記事のポイント)
  • つみたてNISAは大学生でも始められる!
  • 投資しやすさ、取扱銘柄の多さなどを比較して金融機関を選ぼう
  • おすすめの証券会社はSBI証券など3つの金融機関
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大学生でもつみたてNISAを始められる!

つみたてNISAを始める(口座を開設する)年の1月1日時点で18歳以上(成人)であれば、始められる。

つみたてNISAは基本的に大学生でも始められる制度です。具体的には、つみたてNISAを始める(口座を開設する)年の1月1日時点で18歳以上(成人)であれば、職業にかかわらず始められます。

つみたてNISAとは?

つみたてNISAとは、少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。通常、投資で得た利益には20%程度の税金がかかりますが、年間40万円まで、最長20年間税金がかかりません。節税しながら投資したい初心者にはおすすめです。

つみたてNISAの対象商品である投資信託は、多くの投資家から集めたお金を投資のプロ(ファンドマネジャー)が運用してくれる金融商品です。銘柄を選べば運用をおまかせできるので、株式投資のように常に値動きや特定の企業の動向をチェックする必要はありません。

投資である以上必ずもうけが出るわけではありませんが、長く積立投資することで投資のリスクを抑えられるため、可能であれば大学生のうちから初めておくべきでしょう。

つみたてNISA口座なら税金が引かれず利益がまるまる手元に残る

2024年から新NISAが始まる

新NISAも18歳から利用できる。

ちなみに、2024年からはつみたてNISAに代わって「新しいNISA(以降、新NISA)」が始まります。新NISAでは非課税期間が無期限となり、投資枠も増える予定です。従来はいずれか一つしか選べなかった「つみたてNISA(つみたて投資枠)」と「一般NISA(成長投資枠)」も併用できるようになります。新NISAも18歳から利用できるので安心してくださいね。

ただし新NISAが始まる2024年を待つのではなく、早めにつみたてNISAを始めることをおすすめします。

なぜなら、新NISAの投資枠は現在のつみたてNISAとは別で設けられるため、通算の非課税投資枠を増やせてお得になるからです。また積立投資は長く続けるほど損をしにくくなるため、早く始めるに越したことはありません。

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大学生におすすめのつみたてNISA口座選びのポイント

つみたてNISAを始めるには、金融機関で専用の口座(つみたてNISA口座)を開設する必要があります。金融機関ごとにさまざまな違いがあるため、大学生がつみたてNISA口座を選ぶ上で押さえておきたい3つのポイントをチェックしていきましょう。

選び方①少額から積立できるところを選ぼう

NISA口座選び方1 少額から積立できるところを選ぼう

つみたてNISAでは、毎月いくらから積立できるか(最低積立金額)が金融機関によって異なります。大学生は高額のお金を投資に使えないことが一般的。アルバイトなどで収入を得ていても社会人ほど安定しているケースは少ないため、少額から積立できる金融機関を選ぶのがおすすめです。

下表で、主なネット証券と大手銀行の最低積立金額を比べてみましょう。

●つみたてNISAの最低積立金額
ネット証券 大手銀行
SBI証券 100円 ゆうちょ銀行 1000円
楽天証券 100円 みずほ銀行 1000円
auカブコム
証券
100円 イオン銀行 1000円
マネックス
証券
100円 三菱UFJ
銀行
1000円
松井証券 100円 三井住友銀行 1万円
  • 2023年11月2日時点

主要ネット証券ではいずれも100円からの積立が可能です。一方、大手銀行では1000円からと、ネット証券より高めの金額になっています。少額からつみたてNISAを始められる金融機関を選ぶ方が便利でしょう。

選び方②取扱銘柄数が多い金融機関を選ぼう

NISA口座選び方2 取扱銘柄数が多い金融機関を選ぼう

つみたてNISAでは、金融庁の基準をクリアした投資信託にのみ積立できます。ただし金融機関ごとにつみたてNISAで積み立てられる投資信託の数や種類は異なります。

主なネット証券と大手銀行のつみたてNISAの取扱銘柄は以下のとおりです。

●つみたてNISAの取扱銘柄数
ネット証券 大手銀行
SBI証券 210銘柄 ゆうちょ銀行 15銘柄
楽天証券 203銘柄 みずほ銀行 14銘柄
auカブコム
証券
206銘柄 イオン銀行 20銘柄
マネックス
証券
199銘柄 三菱UFJ
銀行
12銘柄
松井証券 212銘柄 三井住友銀行 4銘柄
  • 2023年11月2日時点

主要ネット証券はいずれも150銘柄以上と、大手銀行より多くの銘柄を取り扱っていることがわかりますね。投資信託は商品によって特徴(投資対象や手数料など)が異なるため、自分に合った商品を見つけるためには選択肢は多いに越したことはありません。

大学生がつみたてNISAを始めるなら、最低積立金額が低く、取扱銘柄も豊富なネット証券が適しているでしょう。

選び方③ポイントが貯まるかチェックしよう

NISA口座選び方3 ポイントが貯まるかチェックしよう

最後につみたてNISAでお得にポイントが貯まる金融機関をチェックしましょう。ネット証券のなかには、つみたてNISAで積立するとポイントが貯まるところもあるのです。

主要ネット証券で貯まるポイントとその条件は以下のとおりです。

ネット証券 貯まる
ポイント
ポイント
還元率
備考
SBI証券 以下のから
一つ選択
  • dポイント
  • Ponta
    ポイント
  • Tポイント
  • Vポイント
  • JALの
    マイル
最大0.25% 投資信託の月間保有金額に応じてポイント付与
楽天証券 楽天ポイント 最大500
ポイント
投資信託の月末保有残高が一定の基準を初めて超えたらポイント付与
0.0175%~
0.0341%
対象の投資信託の月間保有金額に応じてポイント付与
auカブコム
証券
Ponta
ポイント
最大0.24% 投資信託の月間保有金額に応じてポイント付与
マネックス
証券
マネックス
ポイント
最大0.08% 投資信託の月間保有金額に応じてポイント付与
松井証券 松井証券
ポイント
最大1.0% 投資信託の保有残高に応じてポイント付与
  • 信託報酬…投資信託を持っている間にかかり続ける手数料
  • 2023年11月2日時点

ネット証券によって貯まるポイントや条件が異なることがわかりますね。なおポイント付与の対象外となる銘柄やポイント付与率が異なるケースもあるため、詳しい条件は各社ウェブサイトで確認しましょう。

どのネット証券を選べばよいかわからない方は、普段使っているポイントが貯まるネット証券を選ぶのも一案です。特に貯めているポイントがない場合は、多くのお店やサービスで使える4大ポイント(楽天ポイント・dポイント・Pontaポイント・Tポイント)が貯まる金融機関を選ぶと便利でしょう。

【大学生おすすめ】つみたてNISA金融機関

ここまでの解説をふまえて、大学生におすすめのつみたてNISA金融機関を紹介します。それぞれの特徴を知って、自分に合った金融機関を選びましょう。

SBI証券

SBI証券 つみたてNISAの商品数、業界トップクラス

ネット証券最大手のSBI証券は、つみたてNISAの商品ラインアップが190本以上と業界トップクラス。ポイントの貯まりやすさも魅力で、投資信託の残高に応じてポイントが貯まるだけでなく、三井住友カードでの積立でクレカ決済によるVポイントも貯まります。

さらにつみたてNISAの積立頻度は「毎日」「毎週」「毎月」の3コースから選べるため、自分に合ったスタイルで積み立てたい方にもおすすめですよ。

楽天証券

楽天証券 楽天グループのサービスをよく利用する方におすすめ

楽天証券のつみたてNISAは楽天グループのサービスをよく利用する方におすすめ。投資信託の月末保有残高が一定基準を始めて超えたら楽天ポイントがもらえる上に、楽天キャッシュ(オンライン電子マネー)または楽天カードによる積立でもポイントがもらえます。

貯まったポイントは楽天市場をはじめとする楽天グループのサービスで使えるほか、つみたてNISAの積立にも利用できますよ。商品ラインアップも190本と豊富なので、多くの選択肢から自分に合った商品を見つけたい方にも向いています。

auカブコム証券

auカブコム証券 街のお店やサービスなどで使いやすいPontaポイントが貯まる

auカブコム証券のつみたてNISAは、街のお店やサービスなどで使いやすいPontaポイントが貯まるのが魅力です。投資信託の月間平均保有残高に応じてポイントがもらえるほか、au PAY カードによるクレカ積立で毎月の積立金額の1%分のPontaポイントが貯まります。

大学生がつみたてNISAを始めるメリット

大学生がつみたてNISAを始めるメリットは主に3つあります。制度を有効活用するために、ぜひ覚えておきましょう。

利益が出ても親の扶養から外れない!

つみたてNISAで得た利益には税金がかからず、確定申告も必要ありません。

つみたてNISAは税金面でメリットのある制度です。大学生で親の扶養に入っている場合、通常は投資(ほかの収入があればそれを含めて)で年間48万円以上の利益が出ると親の扶養から外れてしまいます。親の扶養から外れると、自分で確定申告しなければなりません。さらに親の税負担が増し、自分自身にも所得税がかる可能性があります。

しかし、つみたてNISAで得た利益には税金がかからず、確定申告も必要ありません。つまり、つみたてNISAでどれだけ利益が出ても親の扶養から外れる心配がないのです。新NISAも同様に投資で得た利益に税金はかからず、確定申告も不要です。

初心者向きの商品内容&少額から投資の経験が積める!

つみたてNISA対象商品は手数料が安く、長期の積立に適している。

先述のとおり、つみたてNISAは金融庁の基準をクリアした投資信託に積立できる制度です。手数料が安く、長期の積立に適した商品に限定されているため、投資が初めての大学生でも始めやすいでしょう。数千本もの銘柄のなかから国が200本ほどに絞り込んでくれているので、通常の投資より安心して選びやすいはずです。

また、つみたてNISAは毎月少額から積み立てられるため、始めから大きな金額で投資をするのに抵抗のある方にも向いています。まずはつみたてNISAで早いうちから投資の経験を積み、自分に合った投資スタイルを探すのもおすすめですよ。

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通常の投資よりも損をしにくい仕組みがある

つみたてNISAでは投資のリスクを抑えられる「ドルコスト平均法」という仕組みを活用できます。ドルコスト平均法では定期的に一定額を積み立てるため、商品の価格が高い時は少なく、価格が低い時は多く購入します。この方法で長く積み立てることにより購入価格を平均化できるため、一時的に価格が下がったとしても大きく損をしにくいのです。

ドルコスト平均法のイメージ図

またつみたてNISAは積立上限額の範囲内であれば、複数の商品を組み合わせて積み立てられます。投資対象(株式や債券)や投資する地域(国内、先進国、新興国など)を分散して購入すれば、一つの商品が値下がりしても影響は少なく済みます。

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大学生がつみたてNISAを始めるデメリット

つみたてNISAを始める上で、次のようなデメリットがあることも知っておきましょう。

損の恐れがあるので、無理な積立は禁物

生活に支障が出るほどの無理な積立はおすすめできません。まずは少額から始めてみましょう。

つみたてNISAの毎月の積立上限額は約3万3000円ですが、よほどお金に余裕がない限り、大学生は上限額いっぱいまで積立しないほうがよいでしょう。つみたてNISAのような投資では損失が出る可能性もあるため、生活に支障が出るほどの無理な積立はおすすめできません。毎月の積立金額はあとからでも変更できるので、まずは少額から始めてみましょう。

なお、投資のリスクを抑えるためにいくつか覚えてほしいこともあるので、次の「大学生がつみたてNISAを始める際に守ってほしいこと」でチェックしてみてくださいね。

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大学生がつみたてNISAを始める際に守ってほしいこと

大学生がリスクを抑えながらつみたてNISAを利用するためには、以下のことを守りましょう。

損が出てもすぐに売却しない

初めての投資で損が出てしまうと、不安になって売却したくなる方も少なくありません。しかし仮に積み立てている商品の価格が下がってしまっても、すぐに売却するのは禁物です。

金融庁が発表している積立投資の実績によると、資産や地域を分散して積み立てた場合、保有期間5年では一定の割合で元本割れ(損失)が起こるものの、保有期間20年ではプラスの運用成績(利益が出ている)に収まっています。このことからも、投資は長く続けることで損をしにくくなることがわかります。

資産・地域を分散して積立投資を行った場合の運用成果の実績【保有期間別(5年,20年)】

つみたてNISAは最長20年間投資信託を非課税のまま持ち続けられるため、売却のタイミングを急ぐ必要はありません。投資信託は常に値動きするものなので、一時的な損には目をつぶり、積立した商品を持ち続けることが大事です。

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「スイッチング」はしないで!

つみたてNISAで効果的に積み立てるためには、スイッチングしないようにしましょう。。

つみたてNISAで効果的に積み立てるためには、スイッチングしないようにしましょう。スイッチングとは、持っている投資信託の商品を売ってほかの商品に買い替えることです。つみたてNISAでは、一度積み立てた商品を売却しても非課税で投資できる枠は復活しません。

また長く積み立てることで得られる複利効果も働きません。複利効果とは、投資の利益を再び投資に回すことで、利益が利益を生み資産が雪だるま式に増えていく効果のこと。スイッチングすることで積立期間が短くなってしまうため、複利効果が薄くなってしまうのです。

このようなデメリットがあるため、つみたてNISAではスイッチングはおすすめできません。ちなみに2024年から始まる新NISAでは、積立商品を売却すると翌年の非課税投資枠が復活します。

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簡単5ステップ つみたてNISAの始め方

つみたてNISAは以下5つのステップで簡単に始められます。スムーズに手続きを進められるよう、大まかな流れを覚えておきましょう。

  • STEP1
    口座開設をする金融機関を選ぶ
  • STEP2
    必要書類をそろえて口座開設の手続きをする
  • STEP3
    投資する銘柄を選択する
  • STEP4
    積立金額を設定する
  • STEP5
    目論見書を確認して積立を始める

大学生がつみたてNISAを始める場合、口座開設できる年齢に達していることを確認した上で手続きしましょう。つみたてNISAの口座を開設できるのは、つみたてNISAの口座を開設する年の1月1日時点で18歳以上(成人)の方です。

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大学生からつみたてNISAを始めよう!

つみたてNISAは大学生でも始められます。投資で損をしないか不安に思う方もいるかもしれませんが、つみたてNISAには損をしにくい仕組みがあります。

さらに投資で得た利益には税金がかからず、手数料が安い投資信託に対象が絞られているため、初心者にもおすすめの制度です。主なネット証券なら100円からと毎月少額から始められるので、リスクを抑えながら無理のない範囲で積立投資を始めてみませんか。

大学生とつみたてNISAに関するよくある質問

大学生はつみたてNISA(積立NISA)で月いくら積立するべきですか?

生活に支障のない金額から始めましょう

投資の基本はすぐに使う予定のない「余裕資金」で行うことです。つみたてNISAの毎月の最低積立金額は金融機関によって異なります。通常、大学生は社会人より投資にまわせるお金が少ないため、月100円から始められるネット証券で口座開設するとよいでしょう。

つみたてNISA(積立NISA)を始める上で親の同意は必要ですか?

つみたてNISAを始める際に親の同意は必要ありません

そもそもつみたてNISAは成人を対象とした制度なので、原則親の同意は必要ありません。ただし口座開設できるのはその年の1月1日時点で18歳以上なので、条件を満たしていることを確認した上で申し込みましょう。

どこで
口座開設したらよいの?

いざ、NISAを始めよう!と思っても、数ある金融機関の中からどこを選べばよいか迷いますよね。そこで、多くの人に支持されている金融機関を、独自のサービスやおすすめ情報と併せてご紹介します。

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