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最終更新:2024年01月16日

いくらから得?つみたてNISA(積立NISA)5000円積立は意味ない?

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いくらから得?つみたてNISA(積立NISA)5000円積立は意味ない?
鈴木 靖子 ファイナンシャルプランナー、FPライター

この記事は7分で読めます

つみたてNISA(積立NISA)は投資で得た利益に税金がかからないお得な制度です。少額から始められるのも魅力ですが、毎月5000円程度の少額の積み立てでもお得になるのか、気になる人もいるでしょう。

そこで今回は、つみたてNISAの積立金額が少なくても効果があるのか、シミュレーションした結果を解説します。毎月5000円を積み立ててどのくらいお得になるのかも紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

結論(この記事のポイント)
  • つみたてNISA(積立NISA)は少額から積み立てられるお得な制度
  • 毎月5000円の積み立てを20年間続けた場合の節税効果は10万円以上?!
  • 毎月5000円程度の少額でも長期間積み立てることで十分効果は得られる
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はじめに:つみたてNISA(積立NISA)の投資上限額は毎月3万3333円

つみたてNISA(積立NISA)の非課税投資枠(投資金額の上限)は毎月3万3333円。毎年40万円まで投資でき、最長20年間そこで得た利益が非課税になります。

なお、最低積立金額(いくらから投資できるか)は金融機関ごとに異なります。大手ネット証券と大手銀行の最低積立金額は以下の通りです。

■大手ネット証券と大手銀行の最低積立金額と積立単位を比較
大手ネット証券会社 大手銀行
SBI証券 100円以上
1円単位
三菱UFJ
銀行
1000円以上
1000円単位
楽天証券 100円以上
1円単位
ゆうちょ
銀行
1000円以上
1000円単位
松井証券 100円以上
1円単位
みずほ
銀行
1000円以上
1000円単位
auカブコム証券 100円以上
1円単位
りそな
銀行
1000円以上
1000円単位
マネックス証券 100円以上
1円単位
三井住友
銀行
10000円以上
10000円単位

このように、大手ネット証券は100円からの積み立てが可能、一方で大手銀行では1000円以上からのところが多くなっています。

「始めは少額から始めて投資の感覚をつかみたい」という投資初心者は、100円から積み立てられるネット証券での口座開設がおすすめです。毎月ワンコインで積み立てられるので、投資にまわす資金の余裕がない人にも使い勝手がよいでしょう。

毎月5000円の積み立ては意味があるの?シミュレーションと解説

少額から始められるつみたてNISA(積立NISA)ですが、毎月5000円の積み立てでも意味はあるのでしょうか?結論から言えば、長く積み立てを続ければまとまったお金を準備できるので投資の効果は十分に得られますよ。

ここでは実際にシミュレーションして、効果を見ていきましょう。毎月5000円の積み立てを20年間続けた場合、年利4%・6%・8%でそれぞれ得られる成果は以下の通りです。

■つみたてNISA(積立NISA)で
毎月5000円の積み立てを20年間続けたら…
  20年後
いくらになった?
(投資金額+運用利益)
どのくらい
儲かる?
(利益額)
いくら
お得になる?
(節税額)
年利4% 183.4万円 63.4万円 12.7万円
年利6% 231.0万円 111.0万円 22.2万円
年利8% 294.5万円 174.5万円 34.9万円

毎月5000円を20年間、積み立てた場合の投資金額の合計は120万円です。つみたてNISAでは複利効果(利息が利息を生んで膨らんでいく効果)が期待できるため、年利4%でも20年後には投資金額の約1.5倍の資金を準備できます。年利8%なら約2.5倍です。

さらにつみたてNISAでは、投資で得た利益に税金がかかりません。通常、投資で得た利益には20%程度の税金がかかりますが、つみたてNISAではそれがまるまる非課税になります。年利4%でも20年間の積み立てで10万円以上を節税できるのです。

長く積み立てることで、複利効果と節税効果どちらも十分に得られることをご理解いただけたのではないでしょうか。効率よく将来のための資金を準備したいなら、つみたてNISAを利用するのは有効な手段です。

少額でも十分に効果アリ…ただし、継続がキモ!

少額の積み立てでも十分に投資の効果が得られることがわかりましたが、リスクを抑えるためには長い期間積み立てることが大切です。下図は、投資する資産と地域を分散しつつ積立投資を5年間続けた場合と20年間続けた場合で、どの程度の運用結果を得られるか表したものです。

出典:金融庁「つみたてNISA早わかりブック」

積立期間(保有期間)が5年間の場合、10%以上の確率で元本割れする結果が出ています。一方、20年間の積み立てでは元本割れは発生せず、年利2%~8%の範囲内に収まっています。つまり、積立期間が長くなるほど損をするリスクは低くなるということです。

先ほどのシミュレーションで用いた3つの年利(4%・6%・8%)も、上図の20年間積み立てた場合の運用成果をもとにしています。

つみたてNISA(積立NISA)で積み立てたお金は最長20年間保有できますが、いつでも売却して引き出せます。必要な時に換金できるのは便利ですが、運用期間が短いと損をする可能性も高くなるので注意しましょう。

長期間つみたてNISAを利用するのに適した金融機関は?

生活環境の変化や懐事情に柔軟に対応できるように、積立金額を1円単位で変更できるネット証券で始めるべきです。

またつみたてNISAで選べる銘柄は200本以上ありますが、金融機関によっては10本程度しか取り扱っていないところもあれば、ほとんどの銘柄を取りそろえているところもあります。ネット証券の中でも選択肢が多く有利なところでつみたてNISAを始めましょう。

おすすめの金融機関はSBI証券と楽天証券です。どちらも積立金額は100円から1円単位で設定でき、取扱商品数は200本以上と業界トップの水準を誇ります。ちなみに、両社ともお得にポイントも貯められますよ。

投資金額は変更可能!少しずつ積立金額を増やせば節税効果アップ!

毎月5000円の積み立てでも十分効果はありますが、積立金額を増やせばつみたてNISA(積立NISA)の節税メリットをさらに享受できます。

たとえば、年利4%で20年間積み立てる場合、毎月5000円・1万円・2万円・3万円の4パターンで節税額がどの程度違うのか見てみましょう。

■つみたてNISA(積立NISA)での
積立金額ごとの節税額
積立金額 20年後
いくらになった?
(投資金額+運用利益)
どのくらい
儲かる?
(利益額)
いくら
お得になる?
(節税額)
毎月5000円 183.4万円 63.4万円 12.7万円
毎月1万円 366.8万円 126.8万円 25.4万円
毎月2万円 733.5万円 253.5万円 50.7万円
毎月3万円 1,100.3万円 380.3万円 76.1万円

ご覧の通り、毎月の積立金額に比例して得られる利益と節税額は増えていますね。

毎月5000円の積み立てなら節税額は12.7万円ですが、毎月1万円なら節税額は2倍の25.4万円、毎月3万円なら6倍の76.1万円になります。つみたてNISAの節税効果をアップさせたいなら、積立金額を増やすのが効果的です。

そうは言っても、初めから大きな金額で積み立てるのは不安なもの。つみたてNISAの積立金額は自由に変更できます。まずは5000円から積み立てを始めて、余裕が出てきたら徐々に積立金額を増やすと良いでしょう。

毎月5000円から積立金額を増やす目安は?

「余裕が出てきたら」とあいまいに言われても、何を目安に積立金額を増やすべきか分からない人もいるかもしれません。そんな人は、貯蓄額を参考に増額するタイミングを決める方法があります。

確保したい貯蓄額の目安は、一般的に生活費の3カ月分~1年分程度と言われています。この金額は被災時の避難期間や生活を立て直すまでにかかる費用や、病気やケガによる収入減への備えを想定しています。このような用途の貯蓄を「緊急予備資金」と言います。

緊急予備資金はすぐに引き出せるよう、つみたてNISA(積立NISA)とは別に預金で持っておくことをおすすめします。

つみたてNISAの増額は事前にタイミングを決めておくとスムーズです。たとえば、「生活費の6カ月分まで貯まったら増額する」というように、計画的に無理なく積立金額を増やしていきましょう。

やっぱり満額?積立金額(毎月)はいくらがベスト?

つみたてNISA(積立NISA)の節税メリットを最大限受けたいなら、毎月3万3333円の上限まで積み立てるのが理想です。毎月3万3333円(毎年40万円)を20年間積み立てれば、合計800万円分を非課税でお得に運用できますよ。

一方で、自分の目標金額に合わせて戦略的に積立金額を決める方法もあります。たとえば、「〇年後までに結婚資金を△△万円貯めたい」「〇〇年までに住宅購入資金として△△万円準備したい」というように具体的な目標があれば、そこから逆算して毎月の積立金額を決められます

このように具体的な目標が決まっている場合は、金融庁の「資産運用シミュレーション」を活用して毎月の積立金額を試算してみましょう。

使い方は簡単。ウェブサイトにアクセスして、「毎月いくら積み立てる?」を選択しましょう。次に「積立期間」「想定利回り(年率)」「目標金額」を入力すれば毎月の積立金額が表示されます。

出典:金融庁「資産運用シミュレーション」

上図のようにグラフで毎年の積立金額の推移が確認できるので、目標達成までのイメージをつかむのにも有効です。上記以外に、SBI証券や楽天証券のサイトでも目標金額や積立期間などから毎月の積立金額を試算できますよ。

合わせてこちらもチェック!

毎月5000円でも、つみたてNISA(積立NISA)を始める意味はあるの?

少額からでも、つみたてNISA(積立NISA)などの資産運用を始める意味は大いにあります。現在の定期預金金利は年利0.002%程度。毎月5000円を20年間積み立てたとしても、数百円の利息しか付きません。一方、つみたてNISAで同じ金額を積み立てた場合、年利4%なら63.4万円の利益が期待できます。

資産運用は元本が確保されるものではありませんが、つみたてNISAならリスクを抑えながら、お得に資産運用できるのです。貯蓄でお金が増える時代は終わり、将来のためのお金を効率よく増やすために資産運用の重要性が高まっています。

毎月5000円でも、つみたてNISA(積立NISA)を始める意味はあるの?

政府は投資初心者でも貯蓄から資産運用にシフトしやすいよう、さまざまな施策や取り組みを進めています。つみたてNISAもその一環となる制度です。お得なつみたてNISAを活用して、少額からでも積み立てを始めてみてはいかがでしょうか。

つみたてNISA(積立NISA)で非課税投資枠を使い切れないことはある?

つみたてNISA(積立NISA)は毎月の投資上限が決められているため、以下のようなパターンでは1年間40万円の非課税枠を使いきれないのではないか?と心配する人もいるでしょう。

  • 1年の途中でつみたてNISAを始めた場合
  • 積立金額の単位が高い(1000円以上1000円単位)金融機関で口座開設した場合

しかし、このような場合でも非課税枠を使いきれるように「ボーナス月増額設定」というサービスを設けている金融機関もあります。このサービスは、あらかじめ指定した月に積立金額を増やせるものです。

たとえば7月につみたてNISAを始めた場合、毎月の投資上限である3万3333円を積み立ててもその年の非課税枠は20万円程度残ってしまいます。そのような場合でも、特定の月をボーナス月に設定すれば残っている非課税枠を使い切ることが可能です。

ただし、金融機関によってはボーナス月増額設定ができないところもあります。無駄なく非課税枠を使い切りたいなら、ボーナス月増額設定ができる金融機関を選びましょう。

なお、SBI証券楽天証券などの主要なネット証券ならインターネット上で簡単にボーナス月を設定でき、積立金額も1円単位で設定することが可能です。

毎月5000円からでもつみたてNISA(積立NISA)を始めよう!

つみたてNISA(積立NISA)は長期間の積立投資に適した制度です。毎月5000円程度の少額の積み立てでも長く続けることで十分に投資の効果が得られます。積み立てる期間が長くなるほどリスクも抑えられるため、早く始めるに越したことはありません。

毎月5000円からでもつみたてNISA(積立NISA)を始めよう!

投資初心者の中には、大きな金額で積み立てを始めることに不安に感じる人もいるでしょう。つみたてNISAはあとから積立金額を変更することもできます。まずは月5000円から始めて、投資に慣れるところから始めてはいかがでしょうか。

つみたてNISA(積立NISA)に関するQ&A

積み立てを途中でやめることはできますか?

つみたてNISAの積み立てを途中でやめることは可能です。これまで積み立てた資金(投資信託)は非課税で保有しつづけて今後の積み立てだけをやめたい場合は、積み立ての停止や休止の手続きを行いましょう。

つみたてNISAの口座そのものを解約して積み立てをやめる方法もありますが、その場合はすでに積み立てた資金を売却しなければなりません。売却(解約)するタイミングによっては元本割れする可能性もあるので注意が必要です。

積み立てを続けて、20年後に暴落したらどうすればいいですか?

つみたてNISAで積み立てている銘柄が20年後に暴落したとしても、非課税期間が残っている資金は相場の回復を待つことができます。

たとえば2022年から積み立てを始めた場合、20年後に売却しなければいけないのは2022年中に積み立てた資金だけです。2022年より後に積み立てた資金はまだ非課税期間が残っているため、慌てて暴落したタイミングで売る必要はありません。

金融庁「つみたてNISA早わかりブック」によると、資産・地域を分散して積立投資をした場合、20年間の保有期間ではトータルで見ると元本割れはほぼ発生しないという結果が出ています。一時的に値下がりしたからといって全額を売却するのではなく、つみたてNISAの20年という非課税期間をフル活用して売却するタイミングを見極めましょう。

合わせてこちらもチェック!

どこで
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