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今回は、「つみたてNISA(積立NISA)ってよく聞くけど、どこがいいのかいまいちわからない…」という方に向けて、つみたてNISAの基本的なしくみから税金面のおトクなメリットまで、お金のプロがじっくり解説します!
※2024年にスタートした新NISAをどこで始めるべきかお悩みの方は、【証券会社10社を比較解説!】新NISAおすすめ証券会社—金融機関変更方法も紹介もあわせてご覧ください。
目次
つみたてNISA(積立NISA)とは、積立投資を長期で続けられるようサポートしてくれる、国が作った非課税制度です。
住宅購入資金や教育資金、老後資金など、人生には将来必要なまとまったお金が必要になっていきます。そういった大きなお金を用意するのには、毎回一定の額を積み立てて、自分で運用していくことが大切なのです。つみたてNISAは、まさにこのようなまとまったお金を貯めるのに最適な制度なのです。
それではつみたてNISAのさまざまなメリット・デメリットについて、「預金しか利用したことがない人」の目線で検証・チェックしていきますね。
通常は投資をすると、もうけた分に対して約20%の税金がかかります。預金の場合も、利息に対して約20%の税金が引かれるので、その点は同じなんです。
つみたてNISA(積立NISA)では投資総額800万円分まで、この税金をチャラにしてくれるのです。もうけた分が1万円の場合、約2000円かかる税金がゼロになるのですから、ダンゼンおトクというわけです。
つみたてNISA(積立NISA)を利用できる商品は、金融庁の厳しい条件を満たした、長期運用に向いた投資信託などに絞られています。
いま日本で買える投資信託はなんと約6000本もあります。その中から自分に合ったものを調べて選ぶのは至難のワザですよね。しかし、つみたてNISAの商品数はなんと166本(2019年10月1日時点)。ここからだったら投資初心者でも選べる気がしませんか?
つみたてNISA(積立NISA)で積み立てられる期間は最長で20年となっています。この長期で積立できるところが実は重要なポイントなのです。
例えば預金の場合、積み立てた金額は減ることはありませんが、低金利のいまは大きく増えることはありません。一方でつみたてNISAでは、値動きのある投資信託で積み立てていくため、価格が上がれば大きく増える反面、場合によっては元本割れの可能性もあります。
この価格の振れ幅が投資の「リスク」なのですが、長期投資ならそのリスクを抑える効果があるのです。この手法を「ドルコスト平均法」といいます。
上表は、1万円=1口の投資信託を毎月1万円ずつ積立投資した場合に、1年後に何口買えて、平均購入単価がいくらになったかを示したものです。
この例では、ドルコスト平均法で価格が低いときに多くの口数を買えるため、一括投資したときよりも多くの口数を買うことができました。さらに1口あたりの平均の購入単価も抑えることになったのです。さらに長期投資なら、1口あたりの平均の購入単価を抑えつつ、値上がりのチャンスを待ち伏せすることもできます。
一括購入で投資をすると、相場が動くとソンをしていないかとハラハラしがちです。でも積立投資なら、毎回コツコツ買い続けるので、相場の動きに一喜一憂せずに、ゆったりした気持ちで運用が行えるというメリットがあるのです。また、価格が下がれば下がるほど、多くの口数を買うことができます。
ただし、このドルコスト平均法は、短期では効果を最大限に発揮することができません。長期投資だからこそ生きるワザなのです。
「つみたてNISA(積立NISA)で将来のお金を貯めるぞ!」と張り切って始めたものの、一時的に積立が続けられない状況になったり、突然想定外のお金が必要になることもありますよね。
でもそんなときも心配ありません。つみたてNISAなら、途中で積立を止めたり、引き出すこともできるのです。保有している投資信託の値段(これを「基準価額」と言います)が下がって、これ以上損を拡大したくないというときにも有効ですね。
定期預金もいつでも積立を止められて、引き出しできる点では同じですが、あらかじめ決まっていた利率より低くなる「中途解約利率」が適用されてしまいます。
なお、投資信託を解約・売却するときも、商品によっては「信託財産留保額」という手数料が差し引かれることがあります。
もし一時的に積立ができないという状況なら、積立の金額を低くしたり、積立を休止したりすることを検討するのがおすすめです。
定期預金は購入・保有時に手数料はかかりません。
投資信託を購入する場合、一般的には購入手数料がかかりますが、つみたてNISAの投資信託だと購入手数料がかかりません。
ただ、投資信託を持ち続けている間は「信託報酬」という手数料がかかります。信託報酬とは、投資信託の運用をプロに任せている“お礼”のようなもので、毎日ちょっとずつ差し引かれます。この信託報酬、商品によって金額に大きな違いがあるので、よくチェックしておく必要があります。
ただし、ここで朗報が! 実はつみたてNISAの対象商品の場合、信託報酬はとても安く設定されているんです。以下は金融庁が定めている信託報酬の基準です。
インデックス運用の信託報酬(税抜)
アクティブ運用の信託報酬(税抜)
これは、長期投資をしても運用に影響がないようにと、金融庁が一定水準まで低くするようにと定めているから。だから運用中のコストも少なくて安心なんです。
「もうかった分に税金がかからないなら、回せるお金は全部つみたてNISA(積立NISA)でやりたい!」と思った人もいるのでは? そんなときに立ちはだかるのが、年間40万円までしか投資できないという上限額の壁です。
例えば月に5万円積立できるお金があったとしても、つみたてNISAに回せる上限額は毎月約3万3333円(≒40万円÷12カ月)までと決まっているのです。一方で定期預金の場合、預ける金額に上限はありません。
ただ、毎月3万3333円ってけっこうな額の投資だと思いませんか? それに、投資初心者がいきなり多額の資金を投入するのは、なかなかハードルが高いもの。つまり、毎月3万3333円以内と手頃な金額で積立投資を始めてみたいという人がコツコツ続けることができるのが、つみたてNISAなのです。
下表で定期預金とつみたてNISAの特徴をまとめてみたので、ぜひ参考にしてみてください。
条件 | 定期預金 | つみたてNISA(積立NISA) |
---|---|---|
積立可能期間 | 1カ月~10年など | 2018~2037年 (非課税期間は20年間) |
積立できる金額 | 1円以上(上限なし) | 年間40万円まで |
利用できる 金融機関 |
銀行など | 銀行、証券会社など |
元本確保 | される | されない |
購入時のコスト | なし | なし |
保有時のコスト | なし | 投資信託の場合、信託報酬がかかる |
資金の引き出し | いつでもできる(解約できる) | いつでもできる(解約できる) |
積立の休止 | できる | できる |
解約時にかかる 手数料 |
手数料はかからないが、中途解約利率が適用され、あらかじめ決まっていた利率より低くなる | 投資信託の場合、信託財産留保額がかかる(かからない投資信託もある) |
それでは、つみたてNISA(積立NISA)で毎月積み立てていくと、どれだけの運用効果があるか具体的に見ていきましょう。
下表は、つみたてNISAで毎月1万円ずつ積み立てた5年後の手取り額をシミュレーションしたものです。
つみたてNISAの対象商品の中で特に純資産総額の多い、
の3本の投資信託で比較してみました。いずれも投資額は毎月1万円×12ヵ月×5年=合計60万円です。
ちなみに純資産総額とは、その投資信託をまるまる売ればいくらになるかという「時価」のこと。投資信託の大きさを示す、人気のバロメーターと考えていいでしょう。
たとえば「ひふみプラス」の場合、つみたてNISAでは約81万3000円まで増やすことができました。
ここまで増えた要因は、長期投資ならではの「複利効果」にあります。投資して増えた利益の分を元本に組み入れると元本が増えますが、その増えた元本がさらに利益を生んで、また元本に組み入れられ……を繰り返すことで、大きな複利効果が生まれた、というわけです。
もしもうけた利益から税金が差し引かれていたなら、ひふみプラスの実際の受取額は約76万3000円と約5万円も目減りしていたのですから、つみたてNISAのスゴさを実感できますよね。
長期の積立でお金を増やせる、つみたてNISA(積立NISA)のスゴさがわかっていただけましたか?
つみたてNISAは、20歳以上の日本在住の人なら誰でも利用することができます。証券会社や銀行などで、つみたてNISA専用の口座を開設すれば始めることができます。ネット証券なら、手軽に始められて、商品選びも簡単にでき、さまざまなサービスが充実しているのでおすすめです。
ただしつみたてNISAは1人1金融機関1口座しか利用できないので、注意してください。
将来のまとまったお金を準備するためにコツコツ積み立てられる「つみたてNISA」。この機会に始めてみませんか?
↓つみたてNISAを始めるならココ!
編集部が選んだ「つみたてNISAにおすすめの金融機関」はこちら
いざ、NISAを始めよう!と思っても、数ある金融機関の中からどこを選べばよいか迷いますよね。そこで、多くの人に支持されている金融機関を、独自のサービスやおすすめ情報と併せてご紹介します。
SBI証券
松井証券
auカブコム証券
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つみたてNISA(積立NISA)とは?メリット・デメリットは?預金と比べてみた
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